自転車のルールがこんなに複雑だったとは…

交通

公道を自分で運転した初めての乗り物が自転車という人は少なくないと思います。最近では、エコや二酸化炭素(CO2)の排出抑制、燃料価格の高騰、自動車の維持費節約、健康づくりなどの理由で利用されている方もいると思います。

日本の道路交通法では、自転車は「軽車両」として車両の一部と位置付けられていますが、公道の運転に免許は必要なく、所有していても車検も税金もありません(政府のことだから今後課税対象にされるかもしれませんが…)。免許はありませんが、子供の頃に小学校の授業の時間を使い、公道の運転の講習会が何回か開催された気がします。グラウンドに白線を引いて道路に見立て、クラスの数名が持ち込んだ自転車で走行してみる感じだったと思います。その時教わったことは、「歩道または車道の左端を走行しましょう」くらい緩かったような気がします。                                                                                                                     

自動車やバイクを持つようになると自転車に乗ることもほとんどなくなりましたが、「最近のルールはどうなっているのだろう?」と気になり調べてみました。

自転車の交通ルール

警視庁のウェブサイトによると、以下になるそうです。(図は同サイトより引用)

走行場所

原則は車道の左側を走行しますが、例外として歩道を走行してよいことになっています。が、いくつかバリエーションがありました。

車道を走行するパターンです。自動車と同じく、一方向にしか進めません。車道なので、自動車に接触する危険性があります。

「路側帯」「駐停車禁止路側帯」があればそちらを走行できますが、「歩行者用路側帯」の場合は走行できません。

上と同じく車道を走行するパターンですが、専用エリアが設けられています。それでも車道なので、自動車に接触する危険性があります。

歩道を走行するパターンです。歩道の中で車道寄りを走行します。車道よりは安全そうですが、相互通行が可能のため、前からくる自転車と衝突する危険性があります。

上と同じく歩道を走行するパターンですが、専用エリアが設けられています。歩行者と明確に分けられているため、上より安全性が高くなりますが、相互通行が可能のため前からくる自転車と衝突する危険性があります。

車道・歩道から分離された自転車専用の道路です。相互通行が可能ですが、センターラインで区切られているので、前からくる自転車と衝突する危険性は上より低くなります。

これが一番安全そうですね。

横断

歩行者の妨げにならない場合は、横断歩道上を通行できます。妨げる場合は降りて歩くことになっています。

自転車横断帯があれば、こちらを通行します。

車道を走行中について記載がありませんでしたが、信号機の説明を見ると車道または自転車横断帯を利用するようですね。

信号機

信号機はどのように従うべきなのでしょうか?走行場所が車道か歩道によって分かれています。

車道を走行中

歩行者用信号機(二灯式)に「歩行者・自転車専用」の標示がない場合は車両用信号機に従います。

歩行者用信号機(二灯式)に「歩行者・自転車専用」の標識がある場合は二灯式に従います。「自転車専用」の標識のある三灯式があればそれに従います。

歩道を走行中

歩行者用信号機(二灯式)に「歩行者・自転車専用」の標示がある・なしにかかわらず歩行者用信号機(二灯式)に従います。

矢印信号機がある場合

直進や左折の場合は矢印に従って進むようですが、右折する場合は右方向の青色矢印ではなく、二段階右折で進みます。

自転車関係の標識

自転車関係の標識は以下のものがあります。歩行者と一緒だったり別だったり…

こうして見ると自転車のルールって…

こうして見ると自転車のルールって原付よりも複雑で、「教習無しにこれらを理解している前提にされても…」と思えるほど盛沢山ですね。この記事を書くために調べましたが、知らないルールが結構ありました。これらルールを常に判断して運転するとなると迷ってしまいそうです。

危険を減らす方向に向うといいな

「軽車両は左側端」「原付は左側」を走行するルールになっています。国土交通省によると、自由旅行の平均時速は、軽快車16.8km/h、電動アシスト付き自転車18.6km/h程のようですが、原付の制限速度は30km/hです。速度差があり原付に追い越されることになるため危ないですね。歩道を走る場合は、歩行者と衝突する危険性があり、歩行者が危ないですね。

現在車道には速度差がある車両が、自転車・原付・自動車と3種類もある状況です。個人的には、原付は廃止した方が良いと考えていますが、それでも2種類ある状況は危険かなと思います。

見てきたルールの中では、歩道・自転車道・車道と別れているルールが安全性が高いように思います。線を引いただけでは自動車に巻き込まれる可能性が高いため、ガードレールや背の高めの縁石のような物理的なガードがあるとより安心です。検索してみると緑地帯を設けているところがあるようで、より安心ですね。歩行者・軽車両・自動車が分離して走行できる道路が普及し、ルールも整理されると今より交通ルールを守る人が増えるような気がします。除雪が必要な地域では除雪の問題などがありますが。

自転車の交通について決定される方達には、是非とも自転車に乗って横を11トントレーラがギリギリ通過される経験をしていただいてから検討・決定していただきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました