歩車分離式交差点が少ない?

交通

多くの交差点では歩車一緒

進行方向が同じ車道・歩道の信号が同時に青になる交差点が多いと思います。車の運転中は右左折時に歩行者を巻き込まないか注意が必要ですし、歩行者は横断時は巻き込まれないように気を付けながら横断する必要があります。

これとは別に、歩道と車道の信号が分かれている「歩車分離式」となっている交差点もあります。こちらは車の右左折時に巻き込む危険性が少なくなります。

「歩車分離式の方が安全性が高まるのに少ないな~」と思っていすが、実際はどうなのでしょうか?

状況

警察庁によると、2023年3月末現在、全国に設置してある信号機が約21万基のうち、約4.9%程度だそうです。少ない感じはしていましたが、まだこの程度なのですね。

効果

こちらも警察庁の調査によると、交通人身事故の発生件数が約4割減少し、そのうち人対車両の事故は約7割も減少するなど、安全面で大きな効果が認められたそうです。また、警察署協議会等により地域住民から意見を伺ったところ、7割以上の方が導入に賛成という結果を得たことから、全国で整備を進めていくとのこと。

普及しない理由

十字の交差点を例にします。
信号が変わる1サイクルを見てみると、歩車一体の場合は横方向と縦方向の2パターンで済みますが、歩車分離では車のみ横方向と縦方向に加えて歩行者の3パターンとなります。車道と歩道の青信号時間が分かれることから、待ち時間が増えることになります。待ち時間が長くなると迂回したり信号を無視したり苦情を言ったりする人が増えるという意見もあるようです。

人命第一

歩車分離で待ち時間が長くなることに苦情を言う人は、巻き込み事故のことをどう考えているのでしょうか?
車と歩行者であれば車の方が強いので運転手がけがをすることも少ないでしょうが、巻き込んだ歩行者への補償の負担が発生します。場合によっては刑事事件になり人生が狂うことにも成りかねません。そこまでしてリスクを取りたいのかと思います。

歩車一体が標準なので、歩車分離になると待ち時間が長いと感じるのかもしれません。歩車分離が標準になれば長いと感じる人も減るのではないでしょうか?

なによりも人命第一で対応していただきたいと思います。

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