PHP (ピーエイチピー)は、オープンソースの汎用スクリプト言語です。 HTML に埋め込むことができ、Web アプリケーションの開発に特に適しています。対応しているレンタルサーバが多くあります。
環境
Ubuntu24.04の環境を前提とします。
インストール
バージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。
php -v
インストールされている場合は、以下の様にバージョンなどが表示されます。
PHP 8.3.6 (cli) (built: Apr 15 2024 19:21:47) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.6, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.6, Copyright (c), by Zend Technologies
インストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールできます。
日本語などマルチバイト文字列を利用する場合は、php-mbstringもインストールします。
sudo apt install php php-mbstring
phpが実行できるようにapache2環境が構築済みの場合、ドキュメントルート(Ubuntu24の場合、デフォルトでは/var/www/html)に以下の内容のファイルを作成してブラウザでアクセスすると、phpに関する情報が表示されます。
(公開サーバでは、セキュリティの観点から表示できないようにしておきましょう。)
<?php phpinfo(); ?>
コマンドラインからも利用したい場合は、以下のコマンドでパッケージを追加できます。
sudo apt install php-cli
コマンドライン上でphpinfoを表示するには、以下のコマンドを実行します。
php -r 'phpinfo();'
PHPには多くのパッケージがあり、必要に応じて追加します。
既にインストールされているパッケージを確認するには、以下のコマンドを実行します。
sudo apt list --installed | grep php8.3*
削除する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo apt purge php8.3*
設定
設定ファイルはphp.iniです。ウェブ用は/etc/php/8.3/apache2/、コマンドライン用は/etc/php/8.3/cli/にあります。
このファイルを編集しても良いのですが、バージョンアップなどで変更されると再度設定する必要が出てくるかもしれません。そこで、変更部分のみのファイルを作成し、反映することにします。
以下のパスへファイル「overwrite.php.ini」を作成します。(8.3の部分はphpのバージョンにより異なります。)
/etc/php/8.3/mods-available
今回は、以下の内容を反映させるとします。
default_charset = UTF-8
internal_encoding = UTF-8
input_encoding = auto
output_encoding = pass
mbstring.language = Japanese
mbstring.encoding_translation = OFF
upload_max_filesize = 20M
zend.assertions = 1
overwrite.php.iniをmods-availableと同じディレクトリにあるapache2、cliのそれぞれのconf.dへリンクさせるために、以下のコマンドを実行します。
sudo phpenmod overwrite.php
リンクを削除する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo phpdismod overwrite.php
phpinfo()を利用して、設定が反映されていることを確認します。
関連アプリ
Xdebug
Xdebugは、プログラム実行中の変数の確認やエラーメッセージのスタックと関数のトレースなどができるようになります。(私は、NetBeansでよく使います。)
バージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。
php -v
インストールされている場合は、以下の様にバージョンなどが表示されます。
PHP 8.3.6 (cli) (built: Apr 15 2024 19:21:47) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.6, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.6, Copyright (c), by Zend Technologies
with Xdebug v3.2.0, Copyright (c) 2002-2022, by Derick Rethans
インストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt install php-xdebug
Xdebug3の場合、以下の内容をphp.iniへ追加するとNetBeansで利用できるようになります。
(この設定値は、NetBeansでデバッグ実行を行い、失敗すると表示される値です。)
これもoverwrite.php.iniの方へ追加します。
xdebug.mode=debug,coverage
xdebug.client_host=localhost
xdebug.client_port=9003
xdebug.idekey="netbeans-xdebug"
追加後は、サービスを再起動します。
sudo systemctl restart apache2
削除する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo apt purge php-xdebug
Composer
Composerは、PHP のプロジェクトに必要なライブラリやパッケージを管理する「ライブラリ依存管理ツール」です。
composer.jsonファイルを用意して実行すると、composer.jsonの内容に従ってパッケージ等をセットします。
バージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。
composer -v
インストールされている場合は、以下の様にバージョンなどが表示されます。
(ロゴの円マークですが、本来はバックスラッシュです。)
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Composer version 2.7.1 2024-02-09 15:26:28
インストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt install composer
削除する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo apt purge composer
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